現在東京や大都市圏では葬儀場、火葬場が混雑し満杯で予約が急には取れないという事態が生じています。死亡者数が増えていることと、火葬場の不足が主な原因です。予約を入れても3日以上、或いは1週間とか先まで満杯ということも珍しくありません。
一方、人の死は往々にして突然やって来ます。長らく病床にあってもその死の細かなタイミングはなかなか予測出来ません。そこで遺族にとって困るのが遺体の扱いです。夏場は勿論冬場でも何日も自宅に遺体を置いておくことは難しいでしょう。
ドライアイスなどで冷やしても徐々に遺体の変質が始まります。そんな時まずは葬儀社に相談し、冷蔵設備のある霊安室で預かってもらうのが良いでしょう。料金はかかりますが遺体の状態維持を考えたら自宅に安置するより間違いなく、安心です。
また最近ではエンバーミングという処置を遺体に施す場合も増えています。これは遺体から血液を抜き取り防腐剤を注入することにより遺体の長期保存が可能になります。このエンバーミングの処置は費用は嵩みますが10日から2週間ほど遺体の保存が可能になります。葬儀の予約がスムーズに取れれば一番いいのですが、満杯の時は他の斎場にあたったり、それも難しい時は、上に述べた遺体保存の選択肢を考えてみてください。